
サキ
@__oreirosky
2025年9月12日

PRIZE-プライズー
村山由佳
読み終わった
どうしても直木賞がほしい作家の話って掴みからして最高って思っていたけれど噂に違わず面白かった。直木賞がほしい作家、というよりは直木賞がほしい作家とその編集者の話ってかんじ?はじまりでは千紘がこんなにも物語をかき乱す側になるとは思わなかったな。
カインの自分の作品を我が子のように思うが故に、それに見合った出版社側の対応がないことに対する怒りや不満が出てしまうのはわかる気がする、周囲を不快にさせるまではしなくてもいいと思うけれど。それはどの作家でも少なくとも同じ、というか「大切に扱ってほしい」とか「売れるように尽力してほしい」っていう思いはあるだろうけれど、こんなにも日々新しく刊行される本が溢れているなかで、出版社や書店、読者はどれほど一冊一冊を大切にできているんだろう……なんて思ったりもした。それは、これから自分がバイトながら書店員として働くからというのもあるかな。果たしてわたしがこれから働く書店では、どれだけ一冊一冊を大切に届けられるんだろう……という不安があるのかも。でも、一方で編集者にはなれない、と思った。就活時は大手を受けたりなんかしていたけれど、わたしには到底務まらないや、なんて千紘や石田を見ながら思った。
きっとたくさん出版まわりのエピソードが散りばめられていると思うんだけど、ほとんどわからずで……市之丞とか誰かモデルになった人いるのかな〜そのあたりが気になる。