
ハム
@unia
2025年9月12日

世界のほうがおもしろすぎた
松岡正剛
読み終わった
インタビュー形式での語りなので自著や対談のような知の応酬がないためいつもよりは超ハイコンテクスト味が少なくて話がすっと入ってくる。
「雑誌の記事として椎名林檎を取り上げるんじゃなくて、メディアが椎名林檎化するにはどうするかを考える」
松岡正剛さんの言う編集という概念を考えるうえでこの例えは参考になる。
松岡さんって度々と椎名林檎について言及してるイメージがあるけどかなり好きなんだろうな。
なんとなくその気持ちはわかる。
寺田寅彦を読んでいて松岡正剛をイメージしたけど、この本で寺田寅彦からの影響について言ってる箇所があって、俳諧精神と割れ目の科学だと。
これは松岡正剛さんを知るうえでかなり腑に落ちた。
松岡正剛という存在について、考えてきたことについてわからないなりに解像度は上がった気がする。
これだけすごい松岡正剛という存在もいまいち世間的には知られてなかったり正体がはっきりしないという感じがなんともカッコいい。
編集工学、目の付け所、考え方などいろんなことのヒントが多く、学ぶべきことが詰まった素晴らしい一冊。
インタビュアーの話の引き出し方も上手いからこそなんだと思う。
めちゃくちゃ良かった。


