彼らは読みつづけた "文化の脱走兵" 2024年8月3日

文化の脱走兵
文化の脱走兵
奈倉有里
*読書で見つけた「読書(する人)」* 《モスクワでは決して便利とはいいがたい文学大学の寮にずっと住んでいたいと思っていたし、わりあい簡単に行けるはずの周辺地域にもさっぱり足を伸ばさず、大学と図書館で本ばかり読んでいた。だって、あのときしかできなかった読書もたくさんあり、それらの本がいつも目まぐるしいほど新しい世界を見せてくれたから、はたから見ればひとつのところにとどまっているようにしか見えなくても、自分の主観としては大忙しだったのである。》 — 奈倉有里著「渡り鳥のうた」(『文化の脱走兵』2024年7月、講談社)
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