
ロッタ
@rotta_yomu
2025年9月12日

読み終わった
窪美澄さんの「正しくない感情」がどうしようもなく好きだとおもった。やはり初期窪美澄は最高なんです!!!
薄暗く、じっとりとしたグレーの雲をずっと眺めているような小説。
執着と欠落。語られれば語られるほど、語り手の孤独は深まっていく。
不完全さ、みっともなさ、ずるさ、みにくさ、弱さ。そんなすべてを愛しくおもう。
YouTubeの「出版局」で朝井リョウが紹介していて読んでみた。その朝井リョウは文庫解説でこう書いている。
「見知ったハッピーエンドとは違う人生だって、きっと、愛することができる」
この言葉に尽きるのです。
それでもいいよ、わたしが欲しい言葉はそれだけなんだとあらためて。


