
もぐもぐ羊
@sleep_sheep
2025年9月12日

老いぼれを燃やせ
マーガレット・アトウッド,
鴻巣友季子
読み始めた
9つの短編が収録されている短編集。
「アルフィンランド」
若い頃のコンスタンスは恋人で詩人のギャヴィンに尽くし、生活のために三文小説を書いたら大ヒットしたけど、ギャヴィンとその周りの男たちはお金のために書いたくだらないものだと決めつけていたのが腹が立った。
そのお金でギャヴィンは暮らしているのに。
出版社と正式に契約して、浮気をしていたギャヴィンを捨てて出ていったコンスタンスを未練たらたらで追いかけて金の無心をするギャヴィンはダサかった。
「アルフィンランド」はコンスタンスが書いている小説の世界で、今も熱心なファンがいるほど愛されているがコンスタンスはファンと交流するつもりもないしSNSのアカウントを作って宣伝する気もない。
「アルフィンランド」はコンスタンスにとっては現実世界からの退避場所だから面倒なことはしたくないというのがよかった。
はじめは亡くなった夫の声が聞こえる高齢女性の話かと思ったけど、コンスタンスはとてもたくましく、長生きしそうな予感がした。
融雪剤の代わりに猫砂を撒くと翌日とんでもないことになるという知見を得た。








