
haku
@itllme
2025年9月13日

絶対泣かない
山本文緒
読み終わった
わたしの決意みたいなのものを表してるタイトルだった。
そして、表紙についてる帯に書いてあった、"これから仕事と向き合う方へ"という言葉に手に取らずにはいられなかった。
16くらいある短編に出てくる働く女性たちの職業は全て違っていた。
でも、それぞれの苦悩や楽しさに気づく瞬間は全部彼女たちのもので、彼女たちの選択の上にあった。
それはその仕事を選んだことに誇りを持つ瞬間でもあった。
分からない、自分にどんな仕事があってるのか、好きなことを仕事にするべきなのか、それで満足できるのか。
分からないけれど、わたしが悩み悩んだ選択がいつか自分の好きな仕事になるのかもしれないって思った。
山本さんがあとがきで
"一人一人が持っている世界は狭いものだけれど、もしそれが広大だったら手におえないよな、手におえる範囲で生きているのは自然なことなんだな、と安堵のようなものを感じました"(p.166)と綴っていた。
わたしはその言葉が自分の仕事に対する気持ちの1つになっているきがする。
世界は広いし、今は"世界へ"という言葉を聞くことが多いけれどその"世界"は、それぞれの小さな生活の、日々の集合体なんじゃ無いかと思った。
そう思えた。
そしたら少しだけこころが軽くなった気がする。
また、何かに迷ったときに開きたい1冊。
わたしのお気に入りは
"花のような人•••フラワーデザイナー"
"ものすごく見栄っぱり•••体育教師"
"今年はじめての半袖•••デパート店員"





