絶対泣かない

11件の記録
- haku@itllme2025年9月13日読み終わったわたしの決意みたいなのものを表してるタイトルだった。 そして、表紙についてる帯に書いてあった、"これから仕事と向き合う方へ"という言葉に手に取らずにはいられなかった。 16くらいある短編に出てくる働く女性たちの職業は全て違っていた。 でも、それぞれの苦悩や楽しさに気づく瞬間は全部彼女たちのもので、彼女たちの選択の上にあった。 それはその仕事を選んだことに誇りを持つ瞬間でもあった。 分からない、自分にどんな仕事があってるのか、好きなことを仕事にするべきなのか、それで満足できるのか。 分からないけれど、わたしが悩み悩んだ選択がいつか自分の好きな仕事になるのかもしれないって思った。 山本さんがあとがきで "一人一人が持っている世界は狭いものだけれど、もしそれが広大だったら手におえないよな、手におえる範囲で生きているのは自然なことなんだな、と安堵のようなものを感じました"(p.166)と綴っていた。 わたしはその言葉が自分の仕事に対する気持ちの1つになっているきがする。 世界は広いし、今は"世界へ"という言葉を聞くことが多いけれどその"世界"は、それぞれの小さな生活の、日々の集合体なんじゃ無いかと思った。 そう思えた。 そしたら少しだけこころが軽くなった気がする。 また、何かに迷ったときに開きたい1冊。 わたしのお気に入りは "花のような人•••フラワーデザイナー" "ものすごく見栄っぱり•••体育教師" "今年はじめての半袖•••デパート店員"
- 七瀬@nana-book2025年6月1日読み終わった自分の頑張りをみてくれる人は身近に存在する、そんな希望をくれた短編集。 読みやすくて、なかなか忙しくて本を読めないでも何か読みたい!という女性にオススメです。
- oto@sakana__books2025年5月26日読み終わった働く女性をテーマにした15の短編小説 平成初期頃のお話なので、考え方や価値観が令和の時代には合わない部分もあったけれど、それがかえってノスタルジーな感じがして、良いスパイスになっていた。 共感できたりできなかったりいろんな作品があったけど、「なんのために働くのか?」「自分はどう生きていきたいのか?」を改めて考えるきっかけになった。 山本文緒さんの作品はこれで2作目だけど、やっぱり山本さんの文章が好き。新刊をリアルタイムで追ってみたかった… 文庫化するにあたって追加された16個目のお話(手相観の方のエッセイ)にあった"自分の心の洗い方"すごく大事だなと思う。 思いっきり泣いた後の雨上がりみたいなスッとする感じ。心の換気をするのに涙ってすごく有効だと思う。(自分は泣き虫だからすぐ泣くけど…そして人前で泣くのは誰も得しないので良くないけど…)