🐧
@penguin
2025年9月13日

平等についての小さな歴史
トマ・ピケティ,
広野和美
まだ読んでる
5章。相変わらず知らないことばかりで勉強モード。
選挙の不平等というと人種やジェンダーによるものを思い浮かべるけど、経済格差によって投票できる票数が全然違うという話、知らなかった。
歴史上のビックリ不平等エピソードにやたら反応してしまうのは、おそらく私の読みが浅いから…
p94
スウェーデンで1865年から1911年まで適用されていた制限選挙の非常に特異な点は、有権者が一度に投票できる票数が納税額や資産、所得の規模で決められていたことだ。(…)具体的には、豊かさが最も低いグループのメンバーは1回の選挙で投票できるのは1票だけだが、最も金持ちなグループのメンバーは、各人が54票まで投票できた。(…)都市部の自治体の選挙では、一人の有権者は、個人であれ企業であれ、100票以上投票することはできなかった。ところが農村部の地方選挙ではそうした制限は一切なく、1871年の地方選挙の際にたった一人の有権者が全票数の50%以上を投票した自治体が54もあった。
P99
権利とは、権力を持つ立場を維持するために用いるツールではなく、支配から解放されるために用いるべきツールであることを見失ってはならない。
