r "ことばの白地図を歩く" 2025年9月13日

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@teihakutou
2025年9月13日
ことばの白地図を歩く
10代以上のすべての人のため、と銘打たれている「あいだで考える」シリーズ、他の本も読んでみたくなった。 10代の頃のわたしには難しかっただろうけど、翻訳家に憧れてフランス語にのめり込んでいた中高時代に読んでみたかった。あの頃は言語への興味でいっぱいで、文学にはあまり近づけていなかったけど、広く本を読むことなしに魔法のような翻訳はできないな、とあらためて思った。 「異文化」についての文章を読んで、かつてゼミの先生が紹介していた、12世紀の神学者ユーグ・ド・サン・ヴィクトールの言葉を思い出した。 「自分の祖国を麗しいと思う人は、まだまだ未熟な青二才である。やがてどのような国でも自分の国だと思えるようになった人は、すでに強靱な魂をもっている。しかし完璧な人間はただひとり、自分にとって世界全体が異邦と感じられるようになった人である。」
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