まちむら "博士の愛した数式" 2025年9月10日

まちむら
まちむら
@MachiMura
2025年9月10日
博士の愛した数式
高校生のときに読んだと思うがストーリーはほとんど覚えていなかった。「記憶」に関連した小川洋子の作品を読んでみたくなり再読。 数学の世界に閉じこもっていた博士は、小学生のルートの登場で、人への愛情を取り戻していく。80分しか記憶が持たないので、昨日にどれほど大変な事件があっても、楽しい出来事があっても、翌日は覚えていない。それでも私と博士とルートの3人の距離は物語が進むにつれ縮まっていく。 博士は美しい数学の世界を2人に教え、私とルートは阪神タイガースを通じて博士を外の世界に連れ出す。甲子園の場面がとても印象的。 人と人とは過去の出来事を共有しなくても、心を通じ合わせることができる。でもそういう人間関係を持つことはとても難しい。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved