にこまま "一心同体だった" 2025年9月16日

一心同体だった
一心同体だった
山内マリコ
登場人物は私より一回りも下なのに、彼女たちの考えや感情が手に取るようにわかる。 「あぁ、この感覚、知ってる」 ページをめくるたび、自分のことのように胸が締め付けられた。 私が若い頃に感じた、女性であるがゆえの理不尽さ。 形を変えながらも、それはまだ、すぐそこにある。 彼女たちの心の中を覗きながら、いつしか自分の過去と現在地を重ね合わせていた。 読後感は、まるでタイムスリップしたかのよう。 これは、すべての女性の物語だ。
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