
きなこ
@kinako2025
2025年9月14日

涙の箱
きむふな,
ハン・ガン
読み終わった
考えさせられる
ハン・ガンさんの童話。
絵本だと思ってたけど、絵はほとんどなくて童話だった。
「涙つぼ」と呼ばれるほど、さまざまな場面で涙を流してしまう子どもが、純粋な涙を求めてやってきた黒づくめのおじさんと、涙を買いたいというお爺さんのところに行く。今までどんなに悲しいことがあっても涙が出なかったお爺さんは、涙をたくさん買うが...。
私が一番最初にハン・ガンさんの作品を読んだのは、『すべての白いものたちの』で、その時小川洋子さんの小説に似ていると思った。
今回の『涙の箱』のシチュエーション(涙を買う男が持つ箱とその中身)が小川洋子さんの小説『耳に棲むもの』を思い出した。
2人とも私の大好きな作家。
