くりこ "反中絶の極右たち" 2025年9月14日

くりこ
くりこ
@kurikomone
2025年9月14日
反中絶の極右たち
反中絶の極右たち
シャン・ノリス,
牟礼晶子,
菊地夏野
なかなか難しいところもあったのだけどやっと読み終えた。極右の研究にめちゃ役立つ。 p.286 2008年のリーマンショックが起こり、世界は新自由主義的イデオロギーが破綻した。 そこで昔確かだったモノ、「自然、国家、戦争」という、ファシズムにたち戻る。 これは、ここ数年の日本の先行きの見えない経済状況に対して、参政党をはじめとする極右たちが、元々戦後から流れていた「にっぽんすごい」の思想を汲み取り多くの人の心を掴んだことと相似形だと思う。 最後の菊地夏野先生の解説も必読。 少し前、極右と排外主義の勉強会にでたとき、講師が、「日本人ファースト」が拡大して他のマイノリティを攻撃するのだと説明してたのだけど、その日私は、「それだけちゃうやろ」と、モヤモヤしていた。 菊地先生が言及するように、「通常のファシズムの研究はジェンダーセクシャリティの視点が欠けている」とこの本を読んで改めて感じたし、本書がフェミニストが分析して書いた本であるため新しい視点で極右を考察できる材料となった。
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