
くま
@_am
1900年1月1日

夏への扉〔新版〕
まめふく,
ロバート・A・ハインライン,
福島正実
読み終わった
私にはちょっと難しい内容だったので、もう少し歳をとったいつか、再読しようと思う。
⚠️
ーーーネタバレ注意ーーー
賢い人間は、いつでも荷物を捨てる用意をしておくべきだ、と。だが、これとてぼくの慰めにはならない。"賢人"と呼ばれるのは結構だが、そのためにいったい、なんど荷物を諦めればいいというのだ!
世の中には、いたずらに過去を懐かしがる気取り屋どもがいる。そんな連中は、釘ひとつ打てないし、計算尺ひとつ使えない。ぼくは、できれば、連中を、トウィッチェル博士のタイムマシンのテスト台にほうりこんで、十二世紀あたりへぶっとばしてやるといいと思う。
もしぼくの息子の時代になってタイムマシンが完成したら、あるいは息子が行きたがるかもしれない。その場合には、だめだとはいわないが、けっして過去へは行くなといおう。過去は非常の場合だけだ。そして未来は、いずれにしろ過去にまさる。誰がなんといおうと、世界は日に日に良くなりつつあるのだ。人間精神が、その環境に順応して徐々に環境に働きかけ、両手で、機械で、かんで、科学と技術で、新しい、よりよい世界を築いてゆくのだ。