
くま
@_am
1900年1月1日

夜空に泳ぐチョコレートグラミー
町田そのこ
読み終わった
⚠️
ーーーネタバレ注意ーーー
大事なことほど、頭の中で何度も考えてから舌に乗せなさい。
教わるもんじゃなくて、体で覚えていくもんだよ、そんなの。ひとから叩かれたら痛い。だけど同じことができる手のひらを、自分も持ってる。こういう気付きの繰り返しだろ
生きるとか生きていけないとか、大人でも考えて苦しむものなんだ。だったら俺や晴子が苦しいと思うのは当たり前なんだ。大人が苦しみながら泳いでいるのだとしたら、それはとても厳しい現実だと思うけど、でもそういうものであるなら、仕方ないよな。これからも、もがきながら泳いでいくしかない。
ずっと一緒にいても、同じときを過ごしていても、置いていかれることがあるんですよ。捨てられることがあるんですよ。
私より幸福な場所で苦しいと泣いているひとに、石を投げようとせずにはいられない。でも投げ切るだけの強さもなくて、摑んだ石だけ足元に黙っていく。それは私自身を身動き取れなくさせる。
力を尽くして得たものだけが、新しい力をくれるんだよ。誰かから貰おうとしちゃダメだったんだ。
他の女のところに行く男は、どれだけ頑張っても行くもんよ。苦しんで引き留めるくらいなら、慰謝料と養育費ふんだくって追い出しちゃいなさい
ギスギスした両親より、にこやかな片親よ。親が幸せそうに笑ってたら、子供も幸せに育つわよ
やってみなきゃわかんないって。想像ばかり膨らませても仕方ないわよ
ねえ、誰か教えてください。場所だけじゃなかったんです。私は群も、無理なのです。たったふたりきりの群ですら、構築することが苦しいのです。ねえ、私は、どこが壊れているのでしょうか。群の中で生きていきたいと、はぐれたくないと思っているくせにどうして、それができないのでしょうか。こんなにも、望んでいるのに。
海に果てなどない。彼女の苦しみが巡り巡って私のところへ辿り着き、私を救った。流した涙は、いつか誰かに優しく辿り着く。ひとは誰かを育むものになれる。