
サブロー
@Sub-Low_BOSS
1900年1月1日

掌に眠る舞台
小川洋子
かつて読んだ
感想
全体的に薄く、暗い空気感を保ちながらも、舞台と言うテーマに沿った短編が8つ入っています。何か負い目を感じている主人公が8人。それぞれに興味深いバックグラウンドを持った1癖も2癖もある主人公で、短編の中に出ているだけでは、もったいないと感じるほどです。
楽しんで読めると言う内容ではありません。でもどこか惹きつけられる内容にページをめくる手が早く進みました。少し暗い気分になりたい人とかにはお勧めできる内容であると思います。
明るい気持ちにはなれないし、どんでん返しなどはありません。でも文体がとてもうまいので、満足度は高いです。同じ著者様の他の作品で、長編が読みたくなる1冊です。
