
もぐもぐ羊
@sleep_sheep
2025年9月14日

老いぼれを燃やせ
マーガレット・アトウッド,
鴻巣友季子
読んでる
続きから
(「アルフィンランド」「蘇りし者」「ダークレディ」は三部作だった)
「蘇りし者(レヴェナント)」
ギャヴィンと現在の妻とレイノルズ(30歳下‼︎)との日常からはじまり、ギャヴィンにインタビューしたいという大学院生のナヴィーナが自宅に訪ねてくる。
はじめはギャヴィンの初期の詩の話をしていたが、ナヴィーナの目的はコンスタンスの「アルフィンランド」についてで、ギャヴィンは憤慨して「アルフィンランド」について酷くこきおろしていた。
ギャヴィンは今もコンスタンスに未練があるようだったけど、それと「アルフィンランド」を馬鹿にするのは両立するんだな、と思った。
そして階段から落ちて死んだ(多分)
「ダークレディ」
コンスタンスと同棲していた時に浮気したマージョリーが登場。
同棲してた部屋で二人がいたしているところをコンスタンスが目撃して、ギャヴィンはコンスタンスに捨てられた。
マージョリーは双子のきょうだいのマーティンと同居していて、それぞれジョリーとティンと呼び合っている。
ギャヴィンの訃報を新聞で知って追悼式に行きたいと言い出したジョリーに付き合って参列した二人。
いろいろあってコンスタンスと対面したジョリーは、自分はギャヴィンに捨てられたことをコンスタンスに伝え、コンスタンスはジョリーがギャヴィンを捨てたと思い込んでいたので、アルフィンランドの世界での訂正をし、ジョリーを解き放つという、このシーンは高齢女性二人だけが通じ合っていて、周りが置いてきぼりになってたけど、読者は「アルフィンランド」の中でコンスタンスがギャヴィンとジョリーをそれぞれ閉じ込めていたのを知っていたので、なんとかわかる。
二人はハグをして別れたのがよかった。
若い頃のひと時を過ごした人との思い出は年老いても残るものだなと思った。
良い思い出も悪い思い出も。





