
ま
@kunekune_shiterudake
2025年9月14日

ロシア語だけの青春
黒田龍之助
読み終わった
タイトルに惹かれて、外国語の学習とはどう取り掛かるものなんだろうと興味もあって購入した。
本書は、まだ何物でもない高校生の頃からはじまってゆき、教室で授業を受ける生徒から教える立場にうつり変わってゆく。
ロシア語のことは何も知らなくとも親しみやすく、夢中になって読破。綴られている学習の日々が眩しい。
本編の最後に挙げられている、質問に対する回答が力強く痺れるほどかっこいい。
余談だけど、解説を記されている方が、文中でたびたび登場する同じく教室に通うクールでロシア語が上手な「貝澤くん」だったことが本書のいち読者としてはサプライズのような構成で嬉しかった。(とても偉い先生だと重々承知しているが、本書を読んでいてはどうしても「貝澤くん」なのである……)
P77「そもそも人生は、誰もが途中から、この世に参加するのである。」という一文は、何かをはじめたいと思い立ったときに、ぐっと背中を押してくれるようなお守りのような言葉だなぁ