
ほんね。
@Honne_0330
2025年9月14日

スタープレイヤー (角川文庫)
恒川光太郎
読み終わった
2回目の再読、異世界ファンタジー。
この作者の本は『夜市』とかしか読んだことがなく、まるっきり違う作風に度肝を抜かれた。
え、こんな壮大な世界観作れちゃうんだ…みたいな。『夜市』もだけど、世界観設定が凝っていて好きだ。
何でも願いのかなう10の力を手に入れた人間はどうするのか。主人公自体もそんなにできた人間ではないところが味噌かも。
個から全へ、どんどんと世界が広がって、統治するものができて、団体から村へ、村から国へと進化していく様は読み応えがある。ラナログの言い分、完全にアメリカ側だなぁって(出身がアメリカだから当たり前なんだけど)新しく気がつけたのは良かったかも。戦争は、それぞれの主張があれど、侵略する側の言い分だって言っていたところが印象的。
停滞した人生に風穴ぶち空けたい人、何かのめり込むほど面白い本を求めている人におすすめしたい。
※ちょっと痛々しい描写があるからそこだけ注意。
次作『ヘヴン』も近い内に読まないと。

