石坂わたる
@ishizakawataru
2025年9月15日

「私たちの研究室にあるサイトカインの遺伝子破壊マウスに脳梗塞を実験的に起こさせたところ、ある種のサイトカインがないと脳梗塞がひどくならないことがわかりました。それがIL-1B、IL-23とIL-17でした。」
「脳梗塞という脳組織の損傷という外科的な現象にも、それが悪化したり収束したりする過程で自然免疫と獲得免疫が重要な役割を演じていることが明らかになってきました。しかも、脳という非常に特殊な環境のせいかもしれませんが、脳梗塞やアルツハイマー病など脳内で起きる病気で使われる免疫細胞や免疫分子にはほかの臓器とは異なる特殊性があることもわかります。
脳の免疫にはまだまだ知られざる大きな可能性が秘められています。」