無重力くらげ "迂回" 2025年9月15日

迂回
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イヴ・ラヴェ,
加藤かおり
立ち寄った本屋で購入し、併設されているカフェで読んだ。 冷えた夫婦仲を再建しようとバカンスに乗り出すも、レンタカーで“何か”に衝突してしまい、さらにはそれを無かったことにしようとする。主人公である夫はとにかく問題から目を背け続ける。妻から現実を見るよう諭されても「君は何も分かってない」と頭ごなしに否定し、よく回る舌で妻を言いくるめる。やがて妻も夫に同調するようになり、2人は行くところまで行ってしまう。 焦りや罪悪感、緊張などのネガティヴな感情から現実逃避のトンデモ理論を生み出し、常に悪い方の選択肢を取る2人の姿は一周まわってコメディのようだった。 おもしろかったけど、字が比較的大きめな160ページの本で税込3080円はちょっと高すぎるなぁ。それでも買ったのは自分なんですが。
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