
きなこ
@kinako2025
2025年9月15日

私たちに名刺がないだけで仕事してこなかったわけじゃない
すんみ,
京郷新聞ジェンダー企画チーム,
京郷新聞ジェンダー企画班,
尹怡景
読み終わった
考えさせられる
タイトルからして共感の嵐だから、内容は言うに及ばず。サブタイトルが「韓国、女性たちの労働生活史」とあるように、女性たちの血の滲むような労働が、社会からいかに透明化されてきたかが分かる。
韓国の京郷(キョンヒャン)新聞ジェンダー企画班が2022年1月から5回新聞に連載記事として掲載したもにを本にしたもの。
訳者あとがきには「データや統計を活用しながら、これまで評価されてこなかった女性の労働が社会構造の中でどのような意味を持つのかを分析し、韓国の現代史と結びつけながら再評価することを試みている。」とある。
その結果というか、さまざまな賞を受賞している。
・「今月の優れた報道賞」民主言論市民連合(2022年2月)
・「第378回今月の記者賞」韓国記者協会
・創立76周年の「京郷大賞」など
そしてこれを本として出版しようと始めたクラウドファンディングでは目標額300万ウォンに対して1442%を達成したという驚きの記録も持つ書籍なのだ。
本の見開きにこうある。
「私たちが出会った女性たちは、名刺がないと言っていた。仕事を休んだことは一度もない。社会が彼女たちの労働を『仕事』として認めてこなかっただけだ。」
「世の中の人たちは知らなくても、わたしは知っている。あなたがどれほどすごいことをやってきたのか」
これだけでもう胸がいっぱいになる。
社会を支えてきた名もなき女性たちの生き様が胸に迫る。

