
ほんね。
@Honne_0330
2025年9月15日

潔白
青木俊
読み終わった
文庫で読了。司法絡みの本なので、難しいかもと思ったが何とかストーリーは追うことができた。
とある母子殺人事件の犯人は死刑執行済み。
それから何十年後に、被告の娘が再審の要求。
死刑執行された後で、犯人とされた男は冤罪だったのか?真相を追う骨太な裁判ミステリー。
真実を証明しようとする娘と弁護側、冤罪死刑を行ったことを認めるわけにはいかない検察を始めとした国家権力との対立。個人VS国家権力。一体どうなるのか、終始キリキリとした緊迫感に包まれた読書時間だった。
弁護側も検察も、本来は同じ正義をかざす存在なのに、権力に呑まれてしまう構造は本当にやるせない。"既に死刑が執行された後"というのがポイントかな。
『殺人犯はそこにいる』ってかの有名な文庫Xの中身だったかな?こちらも読んでみよう。
ハラハラドキドキしたい、読書に刺激が欲しい人にはおすすめ。ただ、なかなか胸が痛くなるので読む時は自分の体調やメンタル状態と相談をしながら。

