くろ
@hijiri0620
2025年9月15日

愛するということ
エーリッヒ・フロム,
鈴木晶
読み終わった
数年前に買って途中まで読んでいたが、最初から読み直した。
「愛は技術である」
こと言葉に全てが集約されている気がする。
この本を読むまでは、愛せるかどうかは、自分が愛せる対象がいるかどうかと考えていた。愛とは、恋愛の「恋に落ちる」のような自然発生的なものではなく、愛する技術が必要であり、「価値があるから愛する」のではなく、「愛するから価値がある」、「愛するから愛される」という言葉が印象に残っている。
また、愛されるために色々頑張るのではなく、愛するために色々頑張ろうと思った。
そして、愛する技術を身につけるには、配慮・責任・尊重・知が必要であり、これは特定の人だけでなく、周囲の人、人間、自分を愛せないと愛せない。
将来、自分も愛する人と未来を歩んでいくことを考えた際(特に子育て)、母は無条件な愛を与え(家)、父は社会との架け橋を作るべきだと理解した。
この本で唯一疑問が残っている部分としては、現代西洋社会より前の社会において、決められた結婚の場合でも長く関係が継続しているような印象を持っており、愛する技術があれば、関係を継続できるのではないかということ。自分が持った印象は誤りで、愛する技術があったとしても、その対象が誰かはやっぱり重要なんだろうか。(一者だが、唯一無二の存在であることから。)
これからは、規律・集中・忍耐・最大限の関心を抱き、習練していこう。