
サブロー
@Sub-Low_BOSS
1900年1月1日

スモールワールズ
一穂ミチ
かつて読んだ
感想
世界はいろいろな人の思惑が絡まりあってできていることを、強烈な文脈で表現されているので、読むときには注意が必要だと思います。ぱっと見たところ優しい表現な香りがして、その実、強烈に無慈悲な感覚を叩き込んでくるので、見た目の印象からは、判断できない辛さと重みがあります。読後感は100%楽しかったとは絶対に言えない内容で、でも満足感はとても高いです。途中まで読んで、別件でいろいろあったので、一時読書を中断してしまうほどには重い内容であります。同じ著者の他作品をもっと読んでみたくなる内容なので、この先も追っていきたいと思いました。
短編集なのでそれぞれの短編に対しての感想もしたくなるのですが、一押しは、魔王の帰還、が比較的明るくてお勧めです。全体的に暗い話が多いので、本当に読むタイミングと時間には気をつけましょう。




