かくり "半分姉弟(1巻)" 2025年9月16日

かくり
かくり
@kakuri000
2025年9月16日
半分姉弟(1巻)
半分姉弟(1巻)
藤見よいこ
衝動的に積んでた『半分姉弟』を読み始めた。 侮辱でも褒め言葉でも、外見による偏見と「ガイジン」といった言葉と視線を常日頃から食らわされる苦しみは、"外見人種ジャッジ"をされることはない自分には計り知れないけど…それでも…(一応言うと、"外見では分からない"からこその苦しみも、発達障害者には、ある)   「異物」の存在だと見做され排除されてしまう、自覚の有無問わずの身勝手な線引きをされてしまう事、差別を内面化して無理に『適応』しようとする者の苦しみが、1話から凝縮されて詰まってる。 今3話まで読んだけど、各話ごとに主人公が異なる「群像劇」なんですね。 2話主人公・関口紗暎子の話から、3話主人公・亀淵まりなの話(無自覚で酷い事を言ってしまった側)にリンクする流れの構成、熱いな… ─── 衝動で駆け抜け読了。作中に「結局うちらなんて 両腕広げて 半径1メートルくれいのことしか想像なんて できねーのよ」というセリフが出てくる。このセリフが出てくる3話の主役は、非当事者で、行きつけの美容室の「さえこちゃん」に "酷い事を言ってしまった側"…… 『1メートルの類推っぽいことを つなげてったら いつか、 ううん もしかすると一生───… それでも』 読んでよかった。広く読まれてほしい…
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