
blue
@e_blue
2025年9月16日

52ヘルツのクジラたち
町田そのこ
読み終わった
@ 自宅
その人の心を救いたいと思うのは、驕りだと思いますか。その人の叫び声が聴こえたから、思わず包み込んであげたい、と思うのは本来誰かに自分の声を聴いてほしかった裏返しでしょうか。
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読んでいる間ずっと心が震えてた。じんわり泣けました。
虐待描写や大切な人を失った事実、死の淵に立った過去について、直接的ではなく、過去に起きたイチ出来事としてサラリと書かれているのが余計に胸を打ちます。
実際、現実世界ではこの物語のようにハッピーエンドとはいかないでしょう。
けれど、52ヘルツの叫び声が、絶対どこかに響いています。私はそれを受け止められるでしょうか。逆に、世界に助けを乞うことが出来るでしょうか。
自信はありません。
ただ、わたしは、今目の前に居る人の声を「聴き続ける」ことは出来ると思います。
法的な正しさとか正義とか、ではなくその人の「声」に耳を傾けられる人間になりたいですね。
映画も見てみたいです。






