
DN/HP
@DN_HP
2025年9月16日

「黒人女流SF作家、オクタヴィア・バトラーの『キンドレッド』は現代に生まれた女性が奴隷制時代にタイムスリップする話だ。なんども過去に引き戻されるその事態そのものが、歴史的なトラウマを表現している。忌まわしい過去を消去したら自分自身もいなくなる。Pファンクは、奴隷船に拉致されたアフリカ人を今度は宇宙船で拉致して銀河に向かった。ミルズがURを離れる頃、デトロイトではその歴史的トラウマを直視した音楽が産声を上げた。音楽を作ったのはアフリカから奴隷商人に拉致され、新大陸に向かう途中病気になったために奴隷船から海に捨てられた妊婦の子孫で、海のなかで変異した生命体だった。」
drexciyaを流しながら『キンドレッド』も再読してみたくなった。

