米谷隆佑 "ひと" 2025年9月16日

米谷隆佑
米谷隆佑
@yoneryu_
2025年9月16日
ひと
ひと
小野寺史宜
良かったが、無味とし、説明的で心情や妄想の欠片も感じさせない文体に情が動かなかった。 DNAは、ほとんどのコードに意味がない(とされるが、意味のある部分を調節している機能を支持する研究がある! )。本質は駄文の中に隠れる、木を隠すなら森の中の論理だが、だとしても、だらだらと弛緩した本文の中から「黄金色に輝く木」を見つけることができなかった。拾えなかっただけだろうか。 それにしても、「いや、——」口調が多く、毎度つまづく思いをさせられる。苛立ちを最後まで引き連れて、「ひと」を信じる力の快復を描いた本作は、感動の先も感動も頭を叩いてくれなかった。
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