サキ "地図と拳" 1900年1月1日

サキ
サキ
@__oreirosky
1900年1月1日
地図と拳
地図と拳
小川哲
一日かけて文庫でいう下巻を読み進め、『地図と拳』読了。 最初の100ページくらいは時代とか歴史背景とか登場人物とかイマイチ繋がらなくて入り込めなかったけれど、須野パートで地図のことが語られ始めてからはぐいぐい読めた面白かった。最初の船酔いでダメダメだったひとと同一人物とは思えないくらい細川の存在感……。同時に、描かれなかった高木と満州でどのように過ごしたのか想像してしまう。細川は高木のことを忘れる瞬間なんてなかっただろうし、物語上で描かれなかった分より特別な時間だったのかな、なんて考える。戦前あたりからの中国事情、勉強したけれど記憶が朧気で……フィクションとはいえ、この小説と照らし合わせながら勉強したら面白いだろうな。 前にGOATで読んだ短編とは雰囲気もまったく違ったから、他の作品もまた読んでみたいな〜というところ。
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