地図と拳

24件の記録
- かなむに@kanamuni_10212025年6月27日読んでる読み終わった2025/07/09 面白かった。建築小説でもあり戦争小説でもある。 日本が戦争に負けるであろうと、論理的に指摘しても、戦場には軍人の論理があるので説得できないと言うところにやるせなさを感じた。 あと安井が、とにかく日本は絶対に勝つ!と信じ切ってる人で嫌だなあと思うんだけど、最期は悲しかった。こうやって、天皇や日本のことをずっと信じてきた人の人生はなんだったんだと思う。こんな人を出さないためにも戦争はするべきではない。 単行本で読みましたが、700ページ近くあって重かった!2段組にするとか、もう少しなんとかしてほしかった。
- jyue@jyue2025年6月4日読み終わった読書日記5月某日(?) 同僚とばったり会う。コロナ禍でずっと会えていなかったお子さんがびっくりするくらい大きくなっていて、無我夢中でたくさんのことを話していた。話したいことがいっぱいあるんだろうな。 「未来が澄んだ声で話している。」小さい子が一生懸命話しているのを見るといつも思う。これからたくさんの分岐点を持った未来が待っているんだ、と。『地図と拳』ではたくさんの「未来」が死んでしまった。これからたくさんの未来が待っていた人たちが、読者のこちらが置いてけぼりにあうくらい、躊躇なく殺されていく。しかもこれが、物語のなかのはなしではなく、実際に会ったことだから信じられない。残されたものが未来を託されたといえば聞こえはいいが、自分で自分の未来を築きたかっただろうなと、苦しい気持ちになった。25時に読み終えたけれど、27時まで眠れなかった。
- jyue@jyue2025年5月28日読み終わった読書日記5月某日(?) 歓迎会なのか、最近は窓をあけて夜風に当たりながら寝る前の読書をしていると、酔いながら楽しそうに帰路へ着くひとたちの笑い声が聞こえる。昨晩は、すごく、はっきりと、「あははははは」と笑う人がいて、あまりにも楽しそうなのでこちらも伝染する。楽しいお酒が飲めたようでなにより、というきもち。 5月某日(水) 『アウシュヴィッツの小さな厩番』があまりにも刺さってしまい、陸地を東へ進んだロシア文学か、1945年あたりを題材にした文学か、そういうのが読みたくなる。悩んだ結果、ロシア文学の翻訳家が書いたエッセイと、『地図と拳』を併読することに。読めるかなあ。700ページ近くあるぞぉ。まあ、読みきれなくてもそれはそれでいいか。とプレッシャーを取り外しながら読み始める。
- ふくとみー@fukutommie_books2025年5月21日読み終わった壮大だけれど、戦争物特有のやるせなさも。 序盤と終盤である物が繋がった時には鳥肌。 併読で少しずつ読み進めていたけど、残り3分の1は2日でぐいぐい読めた。
- インテルメッツォとカプリチオ@kaoriiiyama12032025年3月7日直木賞受賞直後に読み、圧倒された作品。ここから小川哲さんの大ファンになりました。『百年の孤独』に通じる世界観。小川哲は最高!
- うみぶどう@umibudou2023年9月14日読み終わったかつて読んだ日露戦争から第二次大戦までの満州の架空都市を舞台にした大河小説。 大長編だが物語の推進力が強力で中だるみもせず読み進めることができた。戦争の凄惨さを克明に描くといった類の作品ではなく「横山光輝 三国志」などの歴史漫画を読むような気持で存分に楽しめた。