
徒然
@La_Souffrance
1900年1月1日

百年の孤独
ガブリエル・ガルシア=マルケス,
鼓直
読み終わった
淡々と出来事が並べられてるだけなのになぜこんなにも面白いのか……
「人間は、死すべきときに死なず、ただ、その時機が来たら死ぬんだとね」というセリフが出てきたとき、寺山修司の本に出てきたのはここか!!となり嬉しかった。進研ゼミ現象だった。
他にも、この表現…!好き…!となる文章が度々あり、好きすぎて苦しい気持ちにさえなった。もはや文章への恋。さわやかとは言い難い文章構成も相まって、余計にたまらない気持ちになった。
"つらく悲しい思い出が純化され、拡大され、永遠の命を与えられていたからだ。"
"魚がドアから奥へはいり込んであちこちの部屋を泳ぎまわり、窓から外へ抜けられるくらい、空気は水をふくんでいた。"
湿気がすごいときに、魚泳げそうっていう比喩言ってみたい。
同じ名前が出てきたり、遠回しな書き方で読みづらさはあるものの、一文一文が重厚で、物語の世界を反映している。
ラストの種明かし(?)が効いて、あぁ!!そういうことか!となり満足。
『族長の秋』よりグロくない。



