ワット "物語化批判の哲学 〈わたしの..." 2025年9月10日

ワット
@watt
2025年9月10日
物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために
なんでもストーリーにする圧力が強すぎて、結果として行き詰ってしまう。もっと出鱈目で、破綻があればいいじゃない。という当たり前のことを、狙い定めて主張しなければならないのは嫌な世の中だと思う。まあそうよね。精緻化の技術はどんどん進み、解釈しきれないのんべんだらりとした日々は、無価値を超えて不存在扱いになるかもしれぬ。  前半の「歴史的語りは、常に過去の再制作である」という議論は面白かった。歴史的語りに比べて自己語りが危険な点は、批判や資料、方法論をもたないから生じる「改訂排除性」と、必然性だったり伏線を見つけ出そうとすることによる「目的閉塞性」である、と。はみ出る、破綻する、だけどある時間止まらずに流れたその人の1コの生。これを物語に回収してしまうのは、うーん確かにもったいない。
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