ワット "反共と愛国" 2025年9月17日

ワット
@watt
2025年9月17日
反共と愛国
独特の産別くささというものがある。現在の国民民主党に限らず、立憲民主党の連合推薦候補がまとう独特な感じ。保守と呼ぶには尖りすぎていて、反共とまとめるにはやや時代がかっている。その原点を民社党に見て、1960年の結党前後から、94年の解党とその後までを追いかけた労作。  民社党の結党時は、戦前の労働運動(総同盟)、産業報国運動、労農運動、共産党転向組の反共勢力が集まり、必ずしも一枚岩ではないスタートだった。もともとのイデオロギーである「民主社会主義」で「革新勢力」という自認も、広く世に受け入れられず、関係者内でも議論が詰められなかったという。しかしこの勢力が、草の根保守の足場を作ってきたという重い事実がある。  タレント議員を取り込んだ選挙戦略や、勝共連合との関係、とりわけ松下正寿の思想などより踏み込んで知りたかった。
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