もぐ
@ohagi
2025年9月17日

自分で考える勇気
御子柴善之
「劇場のイドラ」という言葉を覚えた。
出来事に筋書きや結末があるという思い込み。たとえば「悪いことしたら必ず罰が下る」とか。「人の不幸の上に幸福は成り立たない」とか。
もっともらしく言われてることは
その人の「〜であれ!」という願望で
マルキドサドの「美徳の不幸」みたいなことも普通にあり得る。
物語なんかないんです。
と考えると「ナラティブセラピー」とかも危ないよな。
敢えて荒唐無稽な話にして物語という構造をぶち壊してもいいかもね。
真面目に読んだ時「理想はわかったけどどう実行するの?動物的な本能に打ち勝ち文化的に生きるのを目指したら子どもなんて出来ないよ?どう折り合いつけたの?」という疑問を持ったらカントは生涯独身…
綺麗なまま逝きやがって。
というのと同時に、彼は子孫はいなくても
本人の考え方や名前は書を通して何百年も後の世に伝わっているのだから
子孫を残す以上のものをこの世に生んで残したなぁ、と思った。
文化人は文化を残せるのだ。