
ルカ
@hnhtbr-315
2025年9月17日

誓願
マーガレット・アトウッド,
鴻巣友季子
読み終わった
借りてきた
ネタバレあり
「ディストピア小説を小説として楽しめるうちに」100分de名著で、誓願の翻訳をされた鴻巣さんが仰っていた言葉だが、まさにその通りだと思う。
一度できあがってしまった体制を覆すには、大変な労力と犠牲が必要になる。
前作を読み終えて、「このクソとしか言いようのないギレアデが滅びるところを見たい」という動機で本作を読んだ。勇気ある人々のレジスタンス活動が実を結ぶラストではあったが、そこに行き着くまで一体どれだけの人が犠牲になっただろうか。人々を抑圧し搾取する体制を築かせてはならない。ディストピアをフィクションとして楽しめる社会を守るために、できることをしたい。


