DN/HP "夜になるまえに―ある亡命者の..." 2025年9月17日

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2025年9月17日
夜になるまえに―ある亡命者の回想
夜になるまえに―ある亡命者の回想
レイナルド・アレナス,
Reinaldo Arenas,
安藤哲行
「追放者というのは恋人を失くし、新たに出会う人の顔に自分が好きだった人の面影を探し、結局は自分をあぎむくことで、それを見つけたと思う、そんなタイプの人間である。一九八〇年にここニューヨークに来たとき、ぼくはそんな顔を見つけようと思った。町はぼくを包み込んでくれた。全盛期のハバナに着いたと思った。広い歩道に素晴らしい劇場、見事に機能している交通網、あらゆるタイプの人々、ありとあらゆる言葉を話し、いきいきと通りを行く人たちの物の見方。ニューヨークに着いたとき、ぼくは自分が異邦人であるとは思わなかった。着いたその晩に町を歩きはじめた。別の人間、別の人生のときにこの町で暮らしたことがあるように思えた。」 アレナス・イン・ニューヨーク。
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