
蟹
@kanibook-9
2025年9月18日

会話の0.2秒を言語学する
水野太貴
読んでる
『p.89,90 僕は意味について、全くわかっていなかった。そしてあなたもおそらく、まったくと言っていいほどわかっていないだろう。賭けてもいい。(中略)あなたは「ネコ」の意味ですら、満足に説明できない』
「ネコ」の意味について自分なりに書き留めてみる。ネコとは四足歩行で生活する哺乳類のうち、三角形の耳が頭から上方向についた生物。
私は動物が苦手なため、猫を含む動物への解像度が非常に低い。猫のアイデンティティは三角形の耳しかないのだろうか。。
「新明解国語辞典」を引いてみる。
『p.1201 ねこ-家に飼う(愛玩用)小動物。形はトラに似て敏捷(ビンショウ-素早い様子)。暖かい所を好み、ネズミをよくとるとされる。品種が多い。』
意外と耳についての記載はないのだな。愛玩用に飼育する動物と言うことでだいぶ含意するものを減らせるのかと感心した。
『p.95 事故などで足を一本失ったネコを想像してみる。(中略)あなたは、事故で足を失ったネコはネコではないと思うだろうか?』
脱帽である。一般的に「ネコ」とはその傾向があるが、全てを含む説明にはなっていなかった。
意味が意味するものとは?と言う議題が果てしないということを体感できて面白い。



蟹
@kanibook-9
p.113 「帰省」と「帰郷」
「なぜ似たような意味なのに違う言い方の言葉があるのか」という問い。頭に浮かんだことすら無かった。よく考えれば確かに同義なら言葉を二つ作る必要はないよな。とても面白い視点。
これから国語辞典を開く頻度が上がりそうだ。