Yoshiki "ある行旅死亡人の物語" 2025年9月18日

Yoshiki
Yoshiki
@ys_12
2025年9月18日
ある行旅死亡人の物語
ある行旅死亡人の物語
伊藤亜衣,
武田惇志
以下の部分が病歴聴取と全く同じであり、印象に残った。 「だんだん歩きづらくなった」という病歴は価値が低い。常に具体的なエピソードが求められる。 しかし、「社交的」であれ「別嬪さん」であれ「仲が良かった」であれ、そればイメージの羅列でしかない。これらの情報から、特定の誰かの像を結ぶことは至難の業だ。 だからこそ、死者の人となりを記者が原稿にする際は、必ず何かしらの「エピソード」が求められる。証言者にとって死者は生前、どんな人物だったのか。もし「社交的」な人物だったとすれば、社交性を示すどんな具体的な逸話があるのか。そうしたエピソードが積み重なることで、初めてその人物の像が結ばれる。 (131p)
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