ある行旅死亡人の物語
132件の記録
ぽちお@Pochio3082025年11月14日読み終わった時代もあるのかも知れないけど、何ともやり切れない思いが残ります。 人ひとりが生きてきたら、足跡は残るはず。でもその足跡を消すように生きるしかない場合もあるんだろうなぁ。
谷/坂@NightmareYOSHIDA2025年11月8日聞き終わったオーディブルにて。面白かった。 現金3400万円を自宅に残し、戸籍も親族も本名も不明のまま孤独死した女性。警察も探偵も身元がわからなかった、たった一人の身元不明女性の素性を追い、彼女が誰だったのか追いかける二人の記者のノンフィクション作品です。中盤、残された「沖宗」という名字を虱潰しに調べていく過程が特に面白かった。 印象的なのは途中で取材を申し入れた沖宗正明氏のエピソードで、正明氏が記者らが持参した沖宗一族の家系図を見て「親戚付き合いがないから孫に見せてあげたい」と言っていたシーン。子供の頃には家系図なんて興味がなかったけど、年を取ってくるとそういう家族のルーツ的なものが人にとって意味を持つ感じが興味深い。 全ての謎が解けるかと言えばそうではないのですが、常は本件とは方向性の違うネタを追いかけていた記者二名が、色んな人の手助けを借りながら追いかけていく様がドラマチック。 オモコロの岡田悠さんによる「いるはずのない親戚がXで見つかった話」に近い面白さもあり、ノンフィクション家系図ミステリー的なジャンルに近いのでかもしれません。岡田悠さんの当該記事では「アイスブレイクとしての家系図、オススメ」という言葉が冗談めいて書かれていましたが、本書でも沖宗正明氏の心を溶かしたのはまさに家系図だったので、わりとマジで家系図はある種強力なコミュニケーションツールなんでしょうか。特殊事例すぎる。
5yndr0m3@5yndr0m32025年10月26日読み終わった感想紹介孤独でも細い糸で誰かと繋がっている。 遠い何十年前のことでも誰かは覚えてくれている。 孤独であっても誰かのことは忘れてはいない。 沖宗千津子がどういう人生を歩んだのかわからない。 けど、一冊の本を通じて自分も沖宗千津子と繋がることになった。 孤独であっても人の繋がりは消えることがないと思った。
ねむきち@ss04122025年9月20日読み終わったこれもまた積読チャンネルで気になった本。面白くて一気読みした。 広島で生まれ育ち暮らしているので、広島本大賞を受賞された時、いろんな書店で見かけたのを覚えている。でもこんなに感動的な本だとは思わなかった。(なんなら少し怖そうだとも思っていた……) 私は、たとえば高いところにいる時、眼下に見える見知らぬ一人ひとりがどんな人たちなのか?どこへ向かっているのか?と、想像してみるのが好きなのだけど、 この本は誰にも素性を知られないまま亡くなった謎多き女性の確かな生の証を追って行く構成で、とても興味深く面白く読めた。 謎が全て明かされるわけではないんだけど、かすかな手がかりを追っていくと少しずつその人の姿が浮き上がってきて、誰かの記憶の中には残っていることが分かる。読んでいる私も、大切に思っている人が少なからずおられることに嬉しく思った。 そして、この本は記者両名のすさまじい努力の取材によって成り立っている。私費で大阪・広島間を通い、聞き取りやネット取材によって少しずつ的をしぼっていく。出会う人々の優しさやあたたかさ。それらがかみ合わさった奇跡のようなタイミング。記者というお仕事は本当にすごいと思ったし、ここまで情熱を傾けられるものに出逢えていることに少し羨ましさも感じた!

Yoshiki@ys_122025年9月18日読み終わった以下の部分が病歴聴取と全く同じであり、印象に残った。 「だんだん歩きづらくなった」という病歴は価値が低い。常に具体的なエピソードが求められる。 しかし、「社交的」であれ「別嬪さん」であれ「仲が良かった」であれ、そればイメージの羅列でしかない。これらの情報から、特定の誰かの像を結ぶことは至難の業だ。 だからこそ、死者の人となりを記者が原稿にする際は、必ず何かしらの「エピソード」が求められる。証言者にとって死者は生前、どんな人物だったのか。もし「社交的」な人物だったとすれば、社交性を示すどんな具体的な逸話があるのか。そうしたエピソードが積み重なることで、初めてその人物の像が結ばれる。 (131p)
菜穂@mblaq_08252025年9月12日読み終わった本のある暮らし積読家共同通信の記者二人が追った「行旅死亡人」の物語は、事実が小説を超える驚きに満ちていました。身元不明の女性が生きた証をたどる過程は、ミステリ以上に胸を打ちます。孤独死は決して他人事ではなく、自分も必ず死を迎える存在であると痛感しました。 けれど、人の足跡は必ず残る――その言葉に救われ、私もまた書き続けることで小さな痕跡を残していきたいと思います。


Hoshiduru@lilimoe2025年8月30日ちょっと開いた頑張って読み進めようとしたんだけど、全くミステリー系の気分じゃないみたいで、「面白そうなのに興味わかね〜!」となってしまって中断。代わりに母が読んだけどそこまで、という感じだったので多分手に取ることは無いかなあ


ちとせ@4wsdig2025年8月27日読み終わった3400万円の現金を遺して行旅死亡人となった女性の正体を探すノンフィクション本。 初っ端からいきなり北朝鮮との関与が疑われたり(根拠が星のマークがついたペンダントと韓国の紙幣というだけだが)、親類縁者かと思われる人間の中によど号ハイジャック事件の関係者がいたりとなかなかドキドキする展開。 というか、令和でも身元調査の基本は電話帳なんだなということにビックリした…電話帳を虱潰しにあたるというくだりがあったので… DNA鑑定で血縁関係なしだった!からのやっぱ血縁だった!の二転三転、あ、飽きさせねえ〜〜〜!!ノンフィクション本ってこんなに事態が動くものなの!?


ピエ@PieTatsu2025年8月24日読み終わった行旅死亡人の素性に迫るドキュメンタリ。 金庫に残された多額の現金、ペンダントに記された数列といった謎多き遺留品から想像が掻き立てられますが、真相はーーー 2人の記者の取材力と思わぬ協力者の出現とが運命的に噛み合った、嘘のような真実のお話でした。
ハム@unia2025年8月15日読み終わった行旅死亡人という言葉を初めて知った。 現金3400万を残して孤独死した身元不明の女性について、警察でもわからなかったことを記者が明らかにしていくミステリー仕立てで読みやすい。 孤独死であってもその人の生きた跡は確実に残っているという事実にどこかほっとした。 本作の女性は意図して孤立していくことを選んでしまったのかもしれない。 ただ、うまくコミュニティを形成することがあらゆる問題の解決につながるという理想があちこちで叫ばれていても実際そううまくいかないのが社会の実情。 人とのつながりなしには生きられないのが人間なのにこうしたつながりが途切れる皮肉を改めて強く感じた。 ルポタージュというテイストだから読者が謎解きを期待しがちなんだろうけど、人生にはわからないままの部分が必ず残る、でも確かに生きた跡はそこにあるという現実が描かれていて、そこにこそ読む価値あるなと思う。





かさき@np0x2025年8月11日読み終わったおもしろかった! 行旅死亡人にまつわる何件かの話集めた本かと思い込んで買ったのだけどちがった でも先が気になってぐいぐい読んだ、最後曖昧に終わるのもリアルで、それでいて妙に清々しく、夏に読めてよかった ときどきホラーっぽさというか、うっすらぞっとするような感じもあり 自分が死んだときに遺るものと消えるものについてなどを考える 残ってほしいもの、残ってほしくないもの、繋がってほしいこと、誰にも知られたくないこと……そしてそのどれも、死んだあとの私は関知しないということ
よね@maro000maimai2025年8月6日読んだノンフィクション紙書籍-あなたは一体誰ですか? 謎の行旅死亡人の正体を追うノンフィクション 行旅死亡人とは、病気や行き倒れ、自殺等で亡くなり、名前や住所など身元が判明せず、引き取り人不明の死者を表す法律用語 とのこと 自分が死んでしまったあと思い返してもらえる、正体を探してもらえるのはとてもうれしいと わたしだったらそう思う。 思い返されたのがたとえ悪い意味であっても、そこにわたしはいないので知ったことではないし。 "ある行旅死亡人"である彼女自身はどう思うか、人生においてどんな道を辿って来たか想像もつかないが 読後 存在を全力で追ってもらえると言う点においては 羨ましい という気持ちが湧いてしまった。
のーすびれっじ@ktmr_design2025年7月27日読み終わった生きた痕跡は必ず残る、ということを証明する旅。無縁で居たかったのか、望まない孤独だったのかは分からないから思いを馳せることしかできないけど、あなたは1人ではないんだよ、と伝えることに意味がないとは思えなかった。 読み終わってから表紙を見たらなんだか泣きそうになった。




- HAL@HAL_2172025年7月3日読み終わった図書館本月並みだけど、事実は小説よりも奇なり。そして、人に歴史あり。 ノンフィクションなので謎が謎のまま残り続け、全て解き明かされたりはしない。それでいて、不謹慎かもしれないがミステリのような、ページを捲る手を止められない面白さだった。 関わった人の記憶に、ひとは生き続けるんだなぁ。それは良い事ばかりではないけれど、救いでもあるかもしれない。
kino@kino_nnn2025年5月22日読み終わった気になっていたので購入。読みやすい文章で一気に読み切ることが出来た。ノンフィクションと言うこともあり話としては謎が残るものもあったものの、他の人の人生を他人から見た時にこうも謎になるのか、と驚きと少しだけ人生が楽しくなるような気がした。私も誰かから見れば謎の人物に見えるのだろうか。


さやこ@edamame_sayamame2025年4月30日読み終わった事実は小説よりも奇なり ほぼ小説に大きく偏った読書傾向ゆえにノンフィクションを手に取ることはあまりない…が、まるでミステリのように読み進めた


よしかわ@yoshikawa2025年3月26日買った読み終わった2025/03/24 今は亡き祖母の実家のすぐ近くの話だった。 何回か近くに行ったことあるよ… 2025/03/26 尼崎でどれだけ孤独に生きていたとしても、死んだ後に愛されていたと気づけるのなら、自分を形作られてもいいと思う(報道されるかは別として) お葬式だって同じようなものだと思う。良くも悪くも死んだ後に自分がどれだけ愛されていたか気づける場所だろう。

いちこ@ichinics2025年3月8日2025年読了本昨年の夏にすすめてもらってから長らくねかしてしまったけど、とてもよいルポだった。 多額のお金を持ちながら身元不明で亡くなった女性の素性を調査していく…という話で、無謀な調査のようで、いろんな縁が繋がっていく過程によみごたえがある。
猫@mao10122025年3月8日かつて読んだなんとノンフィクション。行旅死亡人というワードの物珍しさから気になって購入。真実を報道しようとする取材への情熱、根性には驚かされる。 亡くなってしまった女性は一体どんな気持ちで死に逝ったのだろうか。


























































































