ある行旅死亡人の物語

87件の記録
- ちとせ@4wsdig2025年8月27日読み終わった3400万円の現金を遺して行旅死亡人となった女性の正体を探すノンフィクション本。 初っ端からいきなり北朝鮮との関与が疑われたり(根拠が星のマークがついたペンダントと韓国の紙幣というだけだが)、親類縁者かと思われる人間の中によど号ハイジャック事件の関係者がいたりとなかなかドキドキする展開。 というか、令和でも身元調査の基本は電話帳なんだなということにビックリした…電話帳を虱潰しにあたるというくだりがあったので… DNA鑑定で血縁関係なしだった!からのやっぱ血縁だった!の二転三転、あ、飽きさせねえ〜〜〜!!ノンフィクション本ってこんなに事態が動くものなの!?
- ハム@unia2025年8月15日読み終わった行旅死亡人という言葉を初めて知った。 現金3400万を残して孤独死した身元不明の女性について、警察でもわからなかったことを記者が明らかにしていくミステリー仕立てで読みやすい。 孤独死であってもその人の生きた跡は確実に残っているという事実にどこかほっとした。 本作の女性は意図して孤立していくことを選んでしまったのかもしれない。 ただ、うまくコミュニティを形成することがあらゆる問題の解決につながるという理想があちこちで叫ばれていても実際そううまくいかないのが社会の実情。 人とのつながりなしには生きられないのが人間なのにこうしたつながりが途切れる皮肉を改めて強く感じた。 ルポタージュというテイストだから読者が謎解きを期待しがちなんだろうけど、人生にはわからないままの部分が必ず残る、でも確かに生きた跡はそこにあるという現実が描かれていて、そこにこそ読む価値あるなと思う。
- かさき@np0x2025年8月11日読み終わったおもしろかった! 行旅死亡人にまつわる何件かの話集めた本かと思い込んで買ったのだけどちがった でも先が気になってぐいぐい読んだ、最後曖昧に終わるのもリアルで、それでいて妙に清々しく、夏に読めてよかった ときどきホラーっぽさというか、うっすらぞっとするような感じもあり 自分が死んだときに遺るものと消えるものについてなどを考える 残ってほしいもの、残ってほしくないもの、繋がってほしいこと、誰にも知られたくないこと……そしてそのどれも、死んだあとの私は関知しないということ
- よね@maro000maimai2025年8月6日読んだノンフィクション紙書籍-あなたは一体誰ですか? 謎の行旅死亡人の正体を追うノンフィクション 行旅死亡人とは、病気や行き倒れ、自殺等で亡くなり、名前や住所など身元が判明せず、引き取り人不明の死者を表す法律用語 とのこと 自分が死んでしまったあと思い返してもらえる、正体を探してもらえるのはとてもうれしいと わたしだったらそう思う。 思い返されたのがたとえ悪い意味であっても、そこにわたしはいないので知ったことではないし。 "ある行旅死亡人"である彼女自身はどう思うか、人生においてどんな道を辿って来たか想像もつかないが 読後 存在を全力で追ってもらえると言う点においては 羨ましい という気持ちが湧いてしまった。
- のーすびれっじ@ktmr_design2025年7月27日読み終わった生きた痕跡は必ず残る、ということを証明する旅。無縁で居たかったのか、望まない孤独だったのかは分からないから思いを馳せることしかできないけど、あなたは1人ではないんだよ、と伝えることに意味がないとは思えなかった。 読み終わってから表紙を見たらなんだか泣きそうになった。
- HAL@HAL_2172025年7月3日読み終わった図書館本月並みだけど、事実は小説よりも奇なり。そして、人に歴史あり。 ノンフィクションなので謎が謎のまま残り続け、全て解き明かされたりはしない。それでいて、不謹慎かもしれないがミステリのような、ページを捲る手を止められない面白さだった。 関わった人の記憶に、ひとは生き続けるんだなぁ。それは良い事ばかりではないけれど、救いでもあるかもしれない。
- kino@kino_nnn2025年5月22日読み終わった気になっていたので購入。読みやすい文章で一気に読み切ることが出来た。ノンフィクションと言うこともあり話としては謎が残るものもあったものの、他の人の人生を他人から見た時にこうも謎になるのか、と驚きと少しだけ人生が楽しくなるような気がした。私も誰かから見れば謎の人物に見えるのだろうか。
- さやこ@edamame_sayamame2025年4月30日読み終わった事実は小説よりも奇なり ほぼ小説に大きく偏った読書傾向ゆえにノンフィクションを手に取ることはあまりない…が、まるでミステリのように読み進めた
- よしかわ@yoshikawa2025年3月26日買った読み終わった2025/03/24 今は亡き祖母の実家のすぐ近くの話だった。 何回か近くに行ったことあるよ… 2025/03/26 尼崎でどれだけ孤独に生きていたとしても、死んだ後に愛されていたと気づけるのなら、自分を形作られてもいいと思う(報道されるかは別として) お葬式だって同じようなものだと思う。良くも悪くも死んだ後に自分がどれだけ愛されていたか気づける場所だろう。
- いちこ@ichinics2025年3月8日2025年読了本昨年の夏にすすめてもらってから長らくねかしてしまったけど、とてもよいルポだった。 多額のお金を持ちながら身元不明で亡くなった女性の素性を調査していく…という話で、無謀な調査のようで、いろんな縁が繋がっていく過程によみごたえがある。
- 猫@mao10122025年3月8日かつて読んだなんとノンフィクション。行旅死亡人というワードの物珍しさから気になって購入。真実を報道しようとする取材への情熱、根性には驚かされる。 亡くなってしまった女性は一体どんな気持ちで死に逝ったのだろうか。