
まこと
@mkt-xxx
2025年9月18日

人生にコンセプトを
澤田智洋
読んでる
感想
読書日記
【頁】123~145
【目次】
第5章 モヤモヤをコンセプトに落とし込む方法
【感想】
⑴第5章
※前回の続き
③コンセプトの方向性を決める
方向性を決めるには、下記の手順が必要
1)モヤモヤが何かを言語する
2)モヤモヤの分類をする
3)コンセプトの方向性を決める
<例>
1)モヤモヤ
ダメ出しばかりでうんざり
2)モヤモヤの分類
メラメラ(怒りモヤモヤ)
3)コンセプトの方向性
ポジティブなコミュニケーションが生まれるコンセプト
"モヤモヤが「問い」だとしたら、コンセプトの方向性が答えを導くための「補助線」のようなもの。
この二つの要素を土台にしながら、コンセプトという「解」を導く。"
うんうん、なるほどねー。
④コンセプトを言葉に落とし込む
<例>
1)モヤモヤ
ダメ出しばかりでうんざり
2)モヤモヤの分類
メラメラ(怒りモヤモヤ)
3)コンセプトの方向性
ポジティブなコミュニケーションが生まれるコンセプト
4)完成したコンセプト:ホメ出し
”モヤモヤの原因となる状況(ダメ出し)を特定し、その真逆の状況につながる方向性のコンセプトを作ろう!という流れを知れば、そんなに難しいことをしているわけではない。”
うんうん、そういうことか。
・コンセプトを作る方法
①掛け算方式(言葉を掛け合わせる)
<例>
人生×服=LifeWear
<ポイント>
「軸ワード」を探し、その後で「補強ワード」を足す
<軸ワードの見つけ方>
1)より自分の中で機能しそうな言葉に落とし込む
2)最も豊かな物語が生成されうる言葉はどれか、比較していく
②分解法(言葉を分解する)
これは特に「モゴモゴ(言葉モヤモヤ)」に対するやり方
---------------------------------------
<例>
「生きる」という言葉 → 抽象度が高い
コロナの時は、「生きる」というより「生き延びる」をしている感覚だった。
音楽やスポーツは「不要不急」とされ、後回しにされていており、実際は息苦しい生活だった。
音楽やスポーツが不足すると、生活の潤いがなくなることにつながる。
生きるという言葉には、「生きる」「生き延びる」「生き生きと生きる」という3つのコンセプトとして分解することで、意識も変わってくる。
---------------------------------------
おぉー!と思った。分解法ってそういうことね。
わかりやすかった!
③穴埋め方(言葉を埋める)
著者のコンセプト「企画のいうえおあ」を例に、説明があった。
「いうえおあ」には、それぞれの言葉が当てはめてある。
なぜ、「あいうえお」ではないかというと、コンセプトをより運用しやすいようにという思いから、順番を決めたとのことだった。
例えば、「あいえお」は決まったけど、「え」が決まらない。そういったときは、「不足している言葉を強制的に埋めようとする」ことでうまれるコンセプトもあるのだそう。
ただ、辻褄が合うのか、普遍性があるのか、応用が効くのかと耐久テストは必ず実施する必要があるとのことだった。
④ペアリング法(言葉をペアで考える)
著者のコンセプト「ビッグマウス、スモールアクション」がわかりやすかった。
大きなチャレンジをするには、ビッグマウスである必要がある。
でも、少しずつ、試行錯誤し、開発し、コツコツと積み重ねることで、実現させる。
そのため、やることは、スモールアクション。
コンセプトの本質は新常識な要素が含まれていること。
でも、みんなが知っている2つの言葉を「初めての組み合わせ」で提示することがポイントとのことだった。
なるほどね!うんうん。
⑵第5章にあった「感動ポルノ」について
著書が「なんだか障害者って感動的なストーリーにからめとられることが多すぎるな…」とモヤモヤしていたときの話だった。
それについては、私自身もよくモヤモヤしていた。
「障害者=感動をもたらす」みたいな番組すらあり、ずっとモヤモヤしていた。
よく家族にそういったことを話していた記憶もある。
実はこの風潮はすでにコンセプト化されていたらしい。
それは「感動ポルノ」という、自らも障害者で、オーストラリアのジャーナリストでコメディアンのステラ・ヤングが提唱した言葉とのこと。
”障害者は健常者を感動させるために生きているわけじゃないんだよ”という痛烈な批判が含まれたコンセプトだそう。
「障害者=感動をもたらす」とか思っている人、多かったのかもね。