
ハム
@unia
2025年9月18日

アリ語で寝言を言いました
村上貴弘
読み終わった
アリの世界が働き方や社会の在り方を考えるうえで人間の世界の縮図となりうるのおもしろい。
多様性が大事なのはその通りなのだけど、ブラックな環境で生き抜いた種もあれば、ぼーっとほどほどの環境を取る種もあって、そのどちらも正解とされる。
さらには血縁度マックスで多様性の戦略をとらないでも長く繁栄している種もある。
アリの生態には種の存続、繁栄において学ぶべき点が多いことがよくわかる。
進化の過程において、フリーライドするような一見すると悪になるものが複雑化、多様化の鍵だったりする。
なんでもかんでも正義は正しく悪は駆逐でもないとするのもおもしろい点。
人間は本当に覇権を取っているのかという前提を大きく揺さぶる。
利用されているのは誰なのか。
アリの世界を面白おかしく見ながらここまで深い思索に耽ることができるとは思わなかった。
ゴリラからアリへの読書の旅、おもしろかった。


