ワット "目の見えない白鳥さんとアート..." 2025年7月30日

ワット
@watt
2025年7月30日
目の見えない白鳥さんとアートを見にいく
話の出発点は、ミトゲイ。水戸芸術館現代美術センターの教育普及担当学芸員が、視覚障害(全盲)の白鳥さんの鑑賞アテンドを引き受けるところから始まる。平面作品の鑑賞補助が、補助者側の作品理解につながるという部分から、視覚優位な世界への懐疑、人々が社会だと思っているもの全体への不確かさの確認、障害者やマイノリティへのまなざしへと考えは深まっていく。話が拡散しそうだけど、目の前で生きて暮らしている白鳥さんの存在が、重しになっている。  美術鑑賞というけれど、いまこの時代を生きている人同士が、茫洋としたいまを生きていることを、協働で再確認する営みなのだろう。それぞれの美術館の教育普及担当が、それだけの解像度を持ってコトにあたれているのだろうか。芸術が社会の中でどれくらい大事にされているのかも、気になるところだ。
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