スギ
@sugi0937
2025年9月19日

会話の0.2秒を言語学する
水野太貴
読み終わった
読了
ストーリーが1本しっかり通っていたので、
迷子にならずに読み進めていけて、面白かった
ゆる言語学ラジオをよく聞く身としては
進研ゼミのごとく、「ラジオで聞いた話題だ!」で各トピックに親近感を覚えながら読み進めていけた。
普段動画を単発で面白がっているが、
本として1本のストーリー上に各言語学の知見が乗ると
それぞれの関係性が見えた気がして面白かった。
本を読むほどに、もう一度関連する動画を見返したくなった。
刹那の間で交わされる会話について探求していくこの本。
最後の結末の部分、結構意外でなるほど!と感じたのと同時に
水野さんが人文学を通じて、自分の特性がたまたま社会的に優位であることに気づく流れは幾度となく動画でも連れて行っていただいた景色だ。
自分ができないことに日々着目してしまうが、
できることに対してある種の異常性を認識しつつ、
都度、我が身を振り返りたい。
あとがきを読んで、
書き始めたきっかけや監修の先生方への想い等、
動画を拝見し知っているお話が多々あったにも関わらず
涙がこぼれた。
おそらく当時炎上されていた心境への同情と
監修の先生方の懐の深さに惹かれて。
監修者の先生方のような、こんな人間になりたいな と
水野さんのように、こう考えられる人間でありたい と感じた。
それはそれとして、今後間違いなくこの本の影響で
会話の途中に様々な事象に思い馳せるのだろうなと
楽しみ半分怖さ半分。

