
たま子
@tama_co_co
2025年3月7日

こころ
夏目漱石
読み終わった
再読
読書会
@ 自宅
ぬううう、ちくしょーーという気持ちで読み終える。たのむ、たのむから先生よ勇気を出してくれ。正直なきもちでぶつかることで、Kも妻も救われたかもしれないのに。でもそれはわたしのやり方でしかないのかもしれず……いやでも、すくなくとも妻は、打ち明けられたくらいで汚れるような心の持ち主ではない、強かさをもった女性だと思っているので、見くびらないでいただきたい。と勝手に怒っている。
学生以来の再読。当時は静かで暗くてずしんと食らった記憶があったけど、10年以上たって読むと、終始いらだっていて、なんかもう自分が登場したら全員救えたのでは?などと思ってしまって、こわい。全員の親友みたいな立場で立ち回りたい。
先生は、なんだかずっと姑息で意思薄弱でまごまごしていて、いっそ心底ダサく荒れ狂う姿なんかを見てみたかった。慟哭でもしてくれれば魅力的なのに。「言葉はまだ行いじゃない」って『罪と罰』のドーニャのセリフを思い出し、そうだ先生はずっと手紙なんぞを書いて言葉を発しているだけなのだと思い至る。だからこんなにも煮え切らない感じがする。みたいなことをもにょもにょ考えている。いや、言葉も「私」以外には発してないか奴は。









