
ゆい奈
@tu1_book
2025年9月19日

涙の箱
きむふな,
ハン・ガン
読み終わった
子の、ぽろぽろと流れる涙をみて、うつくしいとおもうことがある。おもいながら、悲しみ、あるいは怒り、おもうようにならなかったこと、転んでしまったこと、そのちいさなからだに押し寄せる涙の理由を受けとめるように抱きしめる。いつかは流せなくなるのかもしれない、だけど、誰しもに目には見えない涙が存在することを、それらを隠して生きていることを、大人になったあなたに知っていてほしいから、安心してほしいから、この本はずっと我が家の本棚に置いておこうとおもう。涙を箱にあつめているおじさんのお話。










