
なかしまみさ
@misa_k_s
2025年9月19日

サーカスの夜に
小川糸
読み終わった
春
図書館本。
実は結構前に、食堂かたつむりを読んだんだけど、その時は小川糸さんの良さが分からず…。
よく覚えていないんだけど、私はひねくれてるので、いい話だろ?泣くだろ?的な持っていき方が結構苦手だったりするので、そこが当時はちょっとうまくハマらなかったのかも。
でもキ椿文具店(やったっけ?)はドラマで見て面白いと思えたし、なんかいつも面白そうな本を出してるので、気になりつつ手には取らなかった作家さんなのであった。
話は変わって、私はサーカスが好き。
もうサーカスモチーフはめっちゃ胸がときめくし、見るのも実は好きだったりする。
サーカスモチーフの紙モノとか、シールとか布とか見るとついつい手を出してしまう。
なにかのきっかけで、小川糸さんがサーカスの夜にっていうお話を書いてるのを知り、図書館にあるということで借りてみた。
舞台は日本では無い外国。
病気のせいでずっと背が小さいままの少年が自立を目指してサーカスで自分と向き合うお話。
結論、めっちゃ良かった…!!
かなり童話的なお話でした。
最初読んでる時は、小川洋子さんとか、いしいしんじさん的な童話感があって、おふたりの話が好きな私は嬉しかった。
あとはペンギンが飛んだり、登場人物の本名は誰も知らず、皆が食べ物のあだ名が付いてるのも素敵だった。
順調に興行が進まないような事件とか、悲しい事件が起きたりもするんだけど、総じて、カラフルなサーカス的な色が想像出来る、素敵なお話だった…!
*ハングリーはアングリー
とか
*人を笑わせるとこは、人を傷つけたり、哀しませたりするより、百倍も千倍も難しい。人生の哀しみを知らなくちゃ、相手を笑わせることなんてできない。孤独を知っているからこそ、みんなでバカ笑いできる幸せをありがたく思える
とか、
ネタバレになってしまうのでばしっとは言えないけど、皆と過ごしていくうちに、目指したいものができたときに、団長が少年に、どんな〇〇になりたいのか?と質問して、回答した少年の答えが素敵すぎて…。
じんわりと温かい気持ちになる本だったー!
ぜひ、中学生とか高校生にも読んでもらいたいと思える本でした!



