
彩
@aya_toto
2025年9月21日

お菓子とビール
モーム,
行方昭夫
読み終わった
初見のモーム。
イギリスの階級社会が残る時代に幼少期を過ごした主人公と年上の作家。
おおらかで魅力的なその妻。
性に奔放で欠点もいっぱい描かれてるこの女性がとても魅力的。人間の本質を見つめているので、それ以外の文壇にいる作家や大御所を褒めそやすパトロンの浅さが際立つ。
ヘンリー・ジェイムズやフォースターなど、最近読んでる作家の話も出てきて楽しい。
本当に作家の評価は生きてるうちには決まらないな、と実感する。
斜に構えて皮肉たっぷりの語り口、くすくす笑いながら楽しめる、とても大人っぽい遊びが効いた一冊でした。



