お菓子とビール
27件の記録
あるる@aru_booklog2026年5月23日読み終わった著名な作家が亡くなり、その人の伝記をとなったところから、人がどのように記憶され、その記憶の脆さと面白さを飄々とした主人公の語りから楽しめる、モームの少し意地悪な視点とユーモアが満載な小説だった。行方さんの訳で読むのは初めてですが、すごく良かった。ひねくれている。でもロウジーへの憧憬はすごく真っ直ぐで、綺麗な記憶として書かれていて、そのギャップが良かった。







まろ@maro2026年4月18日読み終わった図書館本世間の評判と実態との乖離を愉しく描いた作品。 モーム自身を投影したような主人公の、少し斜に構えたような物の見方がおもしろい。 メインテーマとなる文豪とのエピソードの中心にあるのはいつも妻のロウジー。当時は妻の存在が大きく夫本人は影のようだったのに、現在の評判は逆で、いかに後世に伝わる歴史が都合のいいものであるかを考えさせられる。 作家についての言及も興味深く、作家として成功するために重要なのは、内容はさておき、長く書き続けること、批評家に取り入って評判を高めることであるとあって、これは現代でもあてはまりそう…笑
- どの@kadon2026年1月17日懐古的な語り口で100年くらい前のイギリスが舞台なのに、今でも全く違和感なく、他人の、聞いてる分には愉快な噂話を聞くみたいに読める。するする読んでるうちに共犯者みたいな気持ちになってきてニヤニヤしてしまう。お菓子とビールって人生楽しくするもの、みたいな意味らしいんだけどそれがなにを指すかっていうのも秘密の暗号みたいで勝手にグフグフしてしまう


Matilde@i_griega_20252025年11月1日読み終わった上質な物語でとても面白く読んだ。 本の感想とはあまり関係ないけど、私、19世紀のイギリスで貴族に生まれていたら、きっと退屈で気が狂っていたと思う!

彩@aya_toto2025年9月21日読み終わった初見のモーム。 イギリスの階級社会が残る時代に幼少期を過ごした主人公と年上の作家。 おおらかで魅力的なその妻。 性に奔放で欠点もいっぱい描かれてるこの女性がとても魅力的。人間の本質を見つめているので、それ以外の文壇にいる作家や大御所を褒めそやすパトロンの浅さが際立つ。 ヘンリー・ジェイムズやフォースターなど、最近読んでる作家の話も出てきて楽しい。 本当に作家の評価は生きてるうちには決まらないな、と実感する。 斜に構えて皮肉たっぷりの語り口、くすくす笑いながら楽しめる、とても大人っぽい遊びが効いた一冊でした。




monami@kiroku_library2025年5月24日読み終わった心が荒む時になぐさめてくれるのはいつだってモームの文章。 トゲトゲした気持ちで読み始めて、しばらくは穏やかな気持ちのまま放置して、そろそろ頃合いかとわずかに残していたページをすべて読み切った。 結果として、私の苦い思い出と混じり合うことになったこの本。 p.36 いかなる感情でもいかなる苦しみでも、それを文章に書いてしまって、物語の主題やエッセイの添え物として活用しさえすれば、すっかり全部忘れられる。自由人と呼べるのは作家だけである。 私も、下手に羨んだり落ち込んだりせず、私の中の偏見をそのままに肯定した、ユニークな世界を描けることができれば、自由になれるのかしら。
























