本屋lighthouse "自転車" 2025年2月15日

自転車
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ジョディ・ローゼン,
東辻賢治郎
第12章:荷を負う動物 このバングラデシュの首都でしばらく時間を過ごすと、人は「交通(ルビ:トラフィック)」という言葉に新しい意味を感じるようになり、自分が抱いていた定義を再考しはじめる。(p.318) ダッカのとてつもない渋滞への言及によって幕をあける章だが、私はタイのバンコクを思い出さずにはいられない。はじめてタイの車に乗せられたときはぬらぬらと隙間を縫うドライビングに死への恐怖を感じたが、慣れるとむしろ居心地がよかった。車線という概念を無視して連なる車たちと、日本の運転に慣れている者には隙間とは思えないそのスペースへ入り込んでいくバイクたち。その混沌≒交通ルールの無視が渋滞を悪化させていると我々は言いたくなるが、かれらはもはやそれを前提としてある種の「抜け穴」のようなものを適切に見つけ適切に活用しているのかもしれず、つまりかれらにとってこの渋滞は通常運行であり不快なものではないのかもしれない。というのは正確には少し言い過ぎで、イライラしてる人は時折発見された。とか考えてたら一段落目で読書がとまってしまった。
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二〇一五年にダッカの新聞は「渋滞に巻き込まれたときにやる五つのこと」という記事を掲載している。おすすめは「友だちに連絡をとってみる」「読書」「日記をつける」などらしい。(p.320-321) アメリカなどの排出するco2のせいで進む気候変動の影響でダッカの悪環境は作られている。そのことを思うと(イリイチを読んだせいもあり)トランプの悪行にまた怒りが生じるが、この新聞の提案にはいいねボタンを連打するほかない。仕事による各種の成長をとめ、友だちに連絡をして読書をして日記を書くことに時間を費やそう。おもしろすぎて読書がとまっている。
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冒頭6頁がおもしろすぎて全文引用したい。しかし時間がない。市川に向かう準備をせねばならない。
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